心理学で動かす子どもの心と学び①

教育
なおっぴー先生

1996年生まれ
神奈川県で小学校の先生をやっています!
学校の先生の考える育児、声掛けの仕方を発信していきます。
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「早く宿題しなさい」

「まだ、遊んでたの!いつになったら勉強始めるの!?」

こんな風に言われたら子どもの側からしたらきっとこのように思うでしょう。

「あーもう、わかってるよ!」

「いちいちうるさい!」

このような親子のやり取りでは決して自分から学習に向かうような子どもには育ちませんね。

では一体どのように言葉をかければよかったのだろう。

そんな、全国の親御さんのために、最適な言葉かけをすることによって、自ら学習に向かうことのできる子どもを育てていくことができるので参考にしてみてください。

「うちの子はもう中学生だから、今からじゃもう…」

過去に戻ることはできない。なら今が一番若い時、あきらめずに向き合ってみてください。きっと親子関係が変わるほど前向きに学習に取り組んでくれるようになると思います。

バックトラッキング

 まずは、子どもの興味関心や悩み事などをよく聞くことから始めます。ただ、話を聞くと言っても、「なにか困っていることある?」のように急に聞かれても子どもはその質問に困ってしまいます。

 わざわざ時間を取って質問をするのではなく、普段の会話の中でたくさん聞くようにすることが大事です。

Aさん
Aさん

でも、何か思うように会話が続かないんだよね…。思春期になって自分のことをあまり話してくれなくなってきたよ。

そんな時に意識してほしいのが「バックトラッキング」

まずは、どんな内容でも話してくれたことを受け止めて、オウム返ししてあげるのです。

たとえ、それがゲームの話でもアニメの話でも日常生活の話でも。

人間誰しも、自分の話を興味を持って聞いてもらえたら嬉しいものです。話を聞いてくれる人にはもっといろいろなことを話したくなります。

そして話をよく聞いてくれる人の意見は聞いてもらいやすくなります。

具体的な例で考えてみましょう。

シチュエーション

学校が終わって帰ってきた小学生の息子に宿題をさせたいけどゲームばかりしている。

ダメな例

Aさん(親)
Aさん(親)

いつまでゲームしているの!早く宿題やりなさい。〇〇時までに終わらなかったらゲーム没収するからね。

小学生の息子
小学生の息子

わかってるよ、いまやろうと思ってたんだよ!

良い例

Aさん(親)
Aさん(親)

お、それ新しいポケモン!?父さんの知らないポケモンだ!

小学生の息子
小学生の息子

知らないんだ!?このポケモンは〇〇って名前で電気タイプなんだよ!

Aさん(親)
Aさん(親)

〇〇って言うんだね。電気タイプなんだ。

小学生の息子
小学生の息子

なかなか出てこないから捕まえるのが大変なんだよ。

Aさん(親)
Aさん(親)

なかなか出てこないのか。珍しいポケモンなんだね。

あれ、もうこんな時間だ、宿題って終わってる?

小学生の息子
小学生の息子

まだ終わってない

Aさん(親)
Aさん(親)

そうか、まだ終わってないんだね

このポケモン捕まえたら、宿題も一緒に終わらせちゃうか!

小学生の息子
小学生の息子

わかった。これで最後にする。

正直「そんなことやってる余裕ないよ」という感想を持たれた方もいると思います。家事をして、他の兄弟の育児もして、仕事のことも考えて…みなさん忙しいですからね。そんなに余裕を持って自分の子どもと関わる時間はないですよね。

ですが、時間はないなら作り出しましょう。

子どもと関わる時間を削ってまで家事を頑張る必要はないと思います。子どもとちゃんと時間をかけて向き合ったら、自然とお手伝いしてくれたり、自分から学習に向かったりしてくれるようになります。

そうしたら結果的に自分が楽をできるようになっていきますよ。

自分が楽をするために、子どもが自立するために、「バックトラッキング」 オウム返しで子どもの心を掴みましょう。くれぐれも楽しみながらできるように心がけるといいですね。

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