2016年09月05日

大河ドラマ”真田丸”中盤のクライマックス「犬伏の別れ」・・父子兄弟の別れ

家を存続させるためにここまでやるか!?

今年のNHK大河ドラマ「真田丸」。兼ねてから物語の最大の見所と評されていた回が昨日放送された。題して『犬伏の別れ』。今の栃木県佐野市での真田家最大の選択の回。

 

 

この回は、父と弟が石田方に。兄が徳川方にそれぞれつき、敵味方に分かれるという物語上最大の山場だ。遂に来たか・・という気持ちで見させてもらったのだが、見ていて辛くなりました。戦国時代は家の存続が最大の目的で、そのために主君に従い家督を万全に期すために側室を多く娶り、子もたくさん儲けるというのが主君の役目でもあった時代だ。しかし親子で敵味方に分かれるということがどれだけ辛いことなのかは計り知れない。父と弟が不利になれば(=石田方が敗れれば)兄が徳川に取りなし・・・兄が不利になれば(=徳川方が敗れれば)弟が石田に取りなすという算段であくまで真田家を絶やさないという狙いも。

 

 

結果物語の主人公でもある弟が加勢した石田方が破れるわけで、後々大坂夏の陣で最後を遂げてしまう(享年49歳)。徳川方についた兄は弟の死後40年もの間生きながらえる。92歳で死没というから当時では稀に見る高齢な一生だ。

 

 

親子の別れ、兄弟の別れは見ていて辛いし、できれば石田方か徳川方どちらか一方に加勢するという選択肢もあったはず。勝つにしても破れるにしても普通はその道をとるのが道義というもの。しかしそうしないところに、この真田家の特異性が垣間見られる。代々真田家は武田、上杉、徳川、豊臣と・・、家と領地を存続させるために凡ゆる手段を講じて生き延びてきた大名だ。だからこそ、例え親子兄弟が敵味方に別れようが、いずれかが家を存続させることができれば・・という究極の選択ができたのかもしれない。

 

 

ドラマは実に見応えのある回でした。それも「この選択肢も策略」と割り切る潔さ!

ただ筆者的には父と弟と袂を分けた兄信之の気持ちはいかなるものだったかを先ずは考えずにはいられなかったのだ。